こんばんは、epipapaです。
久し振りにおススメの本を紹介しようと思います。
①此の世の果ての殺人
江戸川乱歩賞受賞作品。小惑星が地球に衝突予定、人類滅亡までカウントダウン中の”福岡”を舞台にしたミステリー作品です。地球規模な問題が背景で起こるローカルな殺人事件。謎解きも良くできていましたが、そういう状況下での人間心理や行動パターンの描き方も読んでいて、面白かったです。悲嘆に暮れて自殺する人もいる中、もうすぐみんな死ぬと分かっていても、案外、普段と行動パターンは変わんない人もいたり。『死ぬ前に何がしたい?』…主人公は最終的にその希望を達成しますが、その時の感情は…どうだったのでしょうか。想像するだけでなんとも言えない感情に浸れます。なかなかこういうミステリーはないです、満場一致で受賞したのも頷けます。著者は九州大学文学部卒の23歳、荒木あかねさん。家族にも小説を書いていることを隠してコソコソ続けていたそうです。受賞、おめでとうございます!
②任侠転生 -異世界のヤクザ姫-
数年前から「転生したら〇〇」系のライトノベルをコミック化した作品が増えてきました。自分もかなりの数を読んできました。
『転生したらスライムだった件』
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』
『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』
『ライドンキング』
『幼女戦記』
『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』
『よくわからないけれど異世界に転生していたようです』
『実は俺、最強でした』
『聖者無双』
…もっと読んでるかもしれませんが、ザっと覚えているのがこれぐらい。上4つも面白いのでいまも新作が出たら購入していますが、正直、現在1番面白いのは”任侠転生”です。何が個人的にハマったかというと、これ系の話って主人公がチート過ぎて敵が可哀想になるくらいまるで相手にならないことが多々あるのですが、任侠転生はチート過ぎない。また、任侠から推察される通り、困った人は見過ごせず曲がったことは許さないという、現代では珍しい男気が堪能できます(笑) 絵も綺麗なのもポイント高し。おすすめです。