こんばんは、epipapaです。
出張の際には小説を1冊読むことにしており、先日は以前より気になっていた「蜜蜂と遠雷」を読みました。上下巻となかなかのボリュームでしたが、会話が多いのでスラスラ読み進められました。丸一日潰した感じですが、8時間程度で読了。
そもそも、なんで気になっていたかというと、近所の本屋で『直木賞、本屋対象ダブル受賞』と店頭に目立つように陳列され、なおかつ、本屋店員さんの手書きで「ピアノコンクール」が内容であることが型紙に熱く書かれており、長女のピアノの訓練に命を燃やしている妻にピッタリや!と思ったわけです。
主要な登場人物は4人。音楽を中心としてお互いが相互に絡み合いながら物語は進行していきます。醍醐味は、やはりその表現力、ライブ感であり、読みながら自分がまさにその場で演奏を聴いている・ゾクゾク!と感じ入っているような錯覚に陥ります。つい涙ぐんでしまうこともしばしば…。曲名聞いてもパッと思いつかないほどのクラシック音楽にド素人の自分ですらそんな状態です。
自分よりもさらに『本を読む』という習慣のない、育児で時間のない妻も、案の定、序盤から「面白い!」「続きが気になる!」と隙間時間を見つけては読んで、3日間で読み終えていました。
そして嬉しいことに、今年の10月に映画化されるようです。
スタッフ、キャスト、楽曲、そして一音にまで妥協無く、その全てが映像化不可能と言われた原作に挑み、勝つために集められた。
と紹介されております。期待しちゃうやん。
個人的に一番好きな『栄伝亜夜』のピアノ演奏は、河村尚子さん。
略歴:
ミュンヘン国際コンクール第2位、クララ・ハスキル国際コンクール優勝。ドイツを拠点に、リサイタルのほか、ウィーン響、バイエルン放送響等にソリストとして迎えられ、日本でもヤノフスキ指揮ベルリン放送響、ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィル等のツアーに参加。文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞等、受賞多数。現在ドイツ・フォルクヴァング芸術大学教授。
『高島明石』のピアノ演奏は、福間洸太朗さん。
略歴:
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学にて学ぶ。20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝。カーネギーホール、ベルリンコンツェルトハウス、サントリーホールでリサイタル他、クリーヴランド管、モスクワフィル、イスラエルフィル、NHK交響楽団などと共演、一流フィギュアスケーターやバレエダンサーとの共演など幅広く活動する。テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」などにも出演。
『マサル・カルロス・レヴィ・アナトール』のピアノ演奏は金子三勇士さん。
略歴:
6歳で単身ハンガリーに渡りバルトーク音楽小学校に入学。2001年、11歳でハンガリー国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に入学し、2006年に全課程取得とともに帰国、東京音楽大学付属高等学校に編入する。同大学、大学院を修了。2008年バルトーク国際ピアノコンクール優勝の他、 数々のコンクールで優勝。第22回出光音楽賞他を受賞。スタインウェイ・アーティスト。
そして最後は『風間塵』のピアノ演奏、藤田真央さん。
略歴:
2017年弱冠18歳で第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し、世界の注目を浴びる。2018年には、ルール音楽祭でリサイタルを行った他、ヴェルビエ音楽祭にアカデミー生として参加。スイス、並びにパリのルイ・ヴィトン財団主催New Generationシリーズに招かれた。今シーズンもオーケストラと共演を重ねる他、10月には紀尾井ホールでのリサイタルなどを予定している。現在、20歳。特別特待奨学生として東京音楽大学2年 ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学中。
みなさん、当然ですが、半端ない経歴の持ち主揃い…。そんな中、やはり、風間塵の演奏をどうやって現実で表現するのか注目しちゃいますね。
あ、そうそう作中に出てくる課題曲『春と修羅』は藤倉大さんが実際に作曲したそうです。恩田陸さんが作中で表現した全てを取り込んだとおっしゃっており、大変楽しみ☆
これはDVDじゃなくて、映画館で是非とも堪能したい…。
ちなみに以前読んで感動した「かがみの孤城」も本屋大賞。本屋大賞に外れ無し、です。