いつでも会える:パパ編

日常生活をつづっています。

ここは、おしまいの地

こんばんは、epipapaです。

 

「夫のちんぽが入らない」で一話題になった「こだま」さんの自伝小説2作目、「ここは、おしまいの地」。と言っても、自分は「夫のちんぽが入らない」は未読です。タイトルからして手に取りにくい(笑)でも、いつか読んでみたいとは思っています。

 

 

さて、こちらの方は、不幸な?自分の半生を面白おかしく?冷めた感じで書かれた短編集です。どの話もついニヤついてしまいます。暇つぶしにはちょうど良いサラっと読める本です。

 

印象に残った話の1つとして、『自分の容姿』について書かれたところがありました。

「左目横にある一円玉ほどの茶色い痣」、

「左耳の後ろに張り付いている、色も大きさもカブトムシそっくりの肉厚のほくろ」、

「背中から尻にかけて広がる大きな黒い痣」。

これが幼少時より悩みの種であり、実際に小学生の頃にはこれをネタにからかわれたりしたそうです。いたずらっ子の男の子から「顔にうんこの染み、耳にうんこが付いてとるぞ」と言われたのがきっかけで、クラスのみんなから「うんこ」コールされたとか。当然の結果として、人前に出るのは苦手になり、なるたけ目立たないような処世術を身に付けていったそうです。

 

このように、本人の性格や行動までも影響を長期間にわたって与え続けた痣やほくろですが、作者が大学生の頃、バイトして貯めたお金で皮膚科を受診し、痣はレーザー治療で数回の通院で消失。ほくろはたった数分の小手術で切り取られたそうです。拍子抜けするような呆気なさ。医学の素晴らしさというべきか。治療後、「こだま」さんは、「普通」に近づけたことがやっぱり嬉しかったそうです。

 

別に皮膚疾患に限りません。治療法があるのに、それを知らない(知っていても受診していない)がためにずーっと病気のことで悩んでいる人は、外来やっていると結構いるなと肌で感じています。話はだいぶズレているかと思いますが、一人だと重く感じていた悩みも人に相談したりしてみると、案外それそのものが大したことないと気づかされたり、解決策が容易に見つかったりするものです。話をうわの空で聞くで有名な自分ですが、もし娘から将来何らかの悩み相談を受けたらば、ビシッと解決策を示してあげたいなと思います(相談相手に果たして選ばれれば…ですが)。