パパになって幾年

医者やっています。娘大好きです(育児中)!

海街diary

こんばんは、epipapaです。

 

映画化にもなっていた『海街diary』。ちょっとまとまった時間ができたので、まとめて原作漫画本全巻一気に読破しました。

 

 

物語の舞台は鎌倉。主要人物は三姉妹と腹違いの妹(すず)の4人。ちなみに父親は死亡、母親はやはり死亡しているか子供を捨てて遠くにいるか。

 

そんな4人姉妹の生活が、淡々と描かれています。家族といえど、人それぞれに人生があって、主要人物1人1人に焦点が当てられます(+周囲の人々)。

 

死、就活、家族、愛、不倫、婚活、恋、仕事、責任、友情…全9巻を通して難しいテーマを色々と扱っていると思うのですが、「重さ」を感じさせないどこか軽快なノリ。鎌倉の古い家や森や海などの近所の牧歌的な環境が、作品に深みを出しています。

 

前述のテーマは複数なんとなく緩く同時並行で進んでいき、最終巻で余韻を残す感じで結びとなります。綺麗に回収され、物足りなさはないのですが、終わった…という寂しさが残る。とりあえず、彼女たちの生活はどこかで続いているんだろうなという感じ。

 

 

とにかく主人公?である「すず」が家族の絆を知り、「帰る場所」ができたことが読者として嬉しい限り。9巻の番外編も秀逸です。

 

世間がなんとなく見え始めた大人向けコミック。

 

 


海街diary予告篇

 

 

映画版は、原作の途中まで。映画もいいんですが、やはり原作が一番かな。